模型、始めました。
- 2012年7月23日
- 【カテゴリー】 日々の事
…と言っても模型屋さんを始めたわけではなく、ロータスカンパニーに設計・施工を依頼して頂いたお客様に50分の1サイズの建築模型(屋根がはずせて内部がわかる分解模型)をプレゼントするというキャンペーンが7月2日から始まりました。加えて、地鎮祭〜着工〜上棟〜竣工まで家づくりの施工風景の写真を1冊にまとめたフォトアルバムも進呈します。
お引き渡しの際に、マイホーム模型とマイホームアルバムを進呈することで、家づくりの思い出を大切にして頂き、家族の絆を深めて頂きたい…という誠におせっかいなプレゼント企画です(笑)。でも、家づくりは一生に何度も経験するわけではないので、時々、模型やアルバムを眺める事で、その時の楽しさやドキドキ感、ワクワク感を思い出して頂ければ…と思っています。
皆さんが目にした事のある建築模型というと、何かの施設全体を表した物や、マンションのショールームにある様な大きい物、あるいは住宅展示場に飾ってある色の付いた住宅模型等ではないでしょうか?今回のキャンペーンでプレゼントさせて頂く模型は、「白模型」と呼ばれるものです。お客様が平面図だけではわかりにくい場合、より具体的に建物をイメージして頂くために製作するものです。白い理由は、最初から決定的な印象を植え付けてしまうことなく、じっくり考えて自分色に染めて頂きたいと考えるからです。お気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、花嫁衣装の白無垢と同じ理由なのです。
白模型は本来、図面の一部として製作しますから、途中で設計変更が有った場合には、最初から作り直すことなく、変更箇所だけを作り直します。白模型の代表的材料であるスチレンボードは、発泡スチロールのような板にコピー用紙の様な紙が貼ってあり、カッターナイフで切ったり鉛筆で線や文字を書き込む事が可能です。つまりスチレンボードの上に、平面図や立面図を貼り、壁の線に沿ってカッターナイフで切り進め、出来たパーツを組み合わせれば、家が一軒完成します。
設計プランが確定していない段階の模型は、キッチンとリビングの位置を確認して窓をくり抜いてみて、窓からの景色を想像したり、場合によっては窓の位置を変更したり、切ったり貼ったりが可能です。その様にして模型から得られた情報を基に設計図が進化して行きます。ですから設計図が確定する頃には、白模型は修正を繰り返してツギハギだらけという事もあります。ただ今回はプレゼント用ですので、最終確定図面を元に白模型を製作しますので、ご安心を!
実は最近、模型をほとんど作らなくなって来ました。CADの機能が進化してパース(透視図に代表される、遠近法などを用いて建物の内観や外観を立体的に表現した図や絵のこと)で表現できる範囲が広がってきましたし、模型を作るには場所と時間と費用がかかるからです。しかし今回のキャンペーンで模型を製作するにあたり、いま一度初心にかえり、家創りという楽しい作業をお客様と共有して行きたいと思っています。
お子様が独立されても、お孫さんを連れて遊びに来られた時などに、みんなでマイホーム模型を囲んで、マイホームアルバムを眺めながら、家づくりの思い出話に花を咲かせるのも楽しいことだと思います。家族の絆を深める家づくり…ぜひあなたも始めてみませんか?