徳島最古の蔵元・松浦酒造場
- 2018年1月10日
- 【カテゴリー】 晴海ヶ丘
昨年の晴海ヶ丘通信の取材でお邪魔した、鳴門の老舗酒造蔵元「本家松浦酒造場」さんのご紹介です。1804年創業、「鳴門鯛」のブランドで知られる徳島で最古、創業200年余りの歴史を誇る蔵元です。蔵見学が人気で工場の敷地内に併設された直売所では蔵元謹製のお酒が買えて試飲もできます。
その昔、松浦家の祖先は肥前・松浦党の一 派だったそうで、鎌倉時代から九州の長崎・平戸・五島周辺を根城にしていた水軍だったそうです。肥前・松浦党一族の証とも言える“キリシタン灯篭”が、母屋の中庭に佇んでいます。400年ほど前に長崎の平戸より持ってきたものと伝えられています。
上の写真は有形文化財登録の長屋門です。長屋門には杉玉が吊るされていました。吊るされたばかりの杉玉は青々として、新酒が出来たことを知らせます。やがて枯れて茶色がかってくることで新酒の熟成具合を物語っています。
直売所「ナルトタイの店」の若林店長に、酒蔵を案内していただきました。中はひんやりとして1年中、一定温度に保たれています。使用する酒米はすべて国産、米麹はすべて国産米だそうです。
また 伝統の味を守りつつ、日本酒の新境地も提案されています。世界的なワインコンテスト「IWC2015」で世界No.1の純米酒として最高金賞、「IWC2016」で銀賞・銅賞・大会推薦酒を受賞。「全米日本酒歓評会」2年連続受賞、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」2年連続金賞、「全国熱燗コンテスト」2016金賞など国内だけでなく世界でも数々の賞に輝いています。上の写真は併設の直売所「ナルトタイの店」。ここでしか買えない、蔵元謹製のお酒の販売、また試飲もできます。上の写真は江戸時代の酒造札です。
●本家松浦酒造場(鳴門ICから約5.5km)
徳島県鳴門市大麻町池谷字柳の本19番地
TEL.0120-221ー158
・蔵見学は月~土 9時~17時(1週間前までに要予約)
・参加費無料・所要時間約15分
・精米所、仕込み蔵、貯蔵などを見学できます。
・お一人で、グループで、バス観光でもご見学可能。
※年末年始・お盆・ゴールデンウイークは店休日。
※未成年者の方やお車を運転される方の試飲はできません。
「晴海ヶ丘」ご見学がてらに蔵見学はいかがですか。