丹波焼 泰山窯(陶芸教室)
- 2016年11月12日
- 【カテゴリー】 かやの台
日本六大古窯のひとつ、丹波焼の手法を今に伝える泰山窯。訪ねた教室は侘び・寂びを感じさせる庵風の建物にありました。
その発祥は平安時代末期から鎌倉時代のはじめ頃といわれる丹波焼。江戸時代には小堀遠州などの指導で茶器類に多くの名品を生んだとか。近代以降は食器や花器などの民芸品づくりが発展。灰・鉄を使った釉薬による素朴で野趣あふれる風情は、生活用器として今も多くの人々に愛されています(写真は泰山窯の作品)。
「ビンテージ」「レトロ」という言葉がピッタリな教室。つげ義春の漫画の世界って、きっとこんな感じなのかも。
登り窯もあるのですが、教室で使うのはこんな窯です。その厚い扉を開く時、自身で丹精した土の器が炎と対話してどんな風合い・仕上がりになるのか・・・・陶芸教室でいちばん楽しみな瞬間です。
教室を主宰する大林泰山氏は萩焼で高名な坂倉窯(第十二代・坂倉新兵衛氏は人間国宝)で修行。かつてパリで個展を開催、セーブル美術館に自作を寄贈したこともあるそうです。訪ねた日は室町時代の壺を見せてくださったり、和やかなひとときを過ごしました。
丹波焼 泰山窯
福知山市字長田大野下2102-50(かやの台から約13.4km)
☎ 0773-27-3925
1日体験、陶芸教室(月2回、3回、4回の各コース)あり。
※詳しくは電話でお問合せください。