40年前のグエル公園
昨日ご紹介したサグラダ・ファミリアとともに、よく訪れたのはグエル公園でした。下の写真は1974年当時のグエル公園の入口です。 ガウディのスポンサーだったグエル伯爵は、バルセロナの街が一望できる山の手に60戸の宅地を造成し、資本家と芸術家が共存する住宅地を造ろうとしました。しかし買い手がつかず、結局売れたのは2軒で、買い手はガウディ本人とグエル伯爵だけだったようです。1900年~1914年にかけて建造されたこの住宅地は、その後、公共の公園となりました。私が訪れた10年後の1984年にユネスコの世界遺産に登録されています。
左の写真はグエル公園の噴水です。とかげが張り付いています。
下はグエル公園のベンチです。
ギリシャ劇場と呼ばれるグエル公園のテラス。ここからバルセロナの街を一望できます。
粉砕タイルを使用したグエル公園のベンチです。このデザインはガウディの助手であるジュゼップ・マリア・ジュジョールの貢献によるところが大きいとされています。
1974年の住宅地内部。この時は自然の木々すらガウディの世界のように見えました。
下は住宅地をつなぐ高架式道路。道路の堀削で出た砕石を積んで形成されています。
さて、話しはサグラダファミリアに戻りますが、現在の9代目設計責任者のジョルディ・ファウリは、ガウディの没後100年にあたる2026年に完成予定と発表しています。完成の暁にはまたぜひ訪れたいものです。