暖炉

クリスマスも近いので、今回は「暖炉」ネタです。「晴海ヶ丘」でも暖炉を設置されるオーナー様が多く、一番人気は薪ストーブです。 今年に竣工した当社の施工例の中から薪ストーブの設置事例をご紹介します。

写真は1階のリビングのコーナーにフロアタイルの土間スペースを設け薪ストーブを設置。ベルギーのネスターマーティン社製のB33という製品で、洗練されたデザインが特長でお料理に便利なクッキングトップを装着したB-TOPモデルです。ネスターマーティンのB33

薪ストーブには、その熱の放射方式に、輻射式と対流式があります。輻射式は単純に本体の鋳鉄から直接輻射熱を周囲に放散させるタイプ、対流式は本体外側を二層構造にし、外層で輻射熱を一旦さえぎって、層の中で暖められた空気を放出するタイプです。その暖気を放出という点では、対流式はファンヒーターにやや近い存在といえますが、放出といってもファンヒーターのように風を感じるほどではなく、ゆらゆらと暖気が立ち昇る程度で長時間焚いていれば外層の鋳鉄も暖まって、最終的には輻射熱を周囲に放散します。

こちらの薪ストーブは、スキップフロアで生まれる空間を利用して1階リビングに炉台を設置。設置位置の関係から煙突を屋根出しではなく、横引きして壁の外に出しにしています。 メーカーは上と同じくネスターマーティン社製、少し大きいB43という製品で、こちらも煮物などの調理ができるクッキングトップを装着したB-TOPモデル。ネスターマーティンのB43

煙突の横引き部分は、排煙効率を考慮して可能な限り短くしています。また後々のメンテナンスにも配慮して手の届く位置から出しています。ネスターマーティンのB43

薪ストーブの温もりの秘密は、エアコンや石油ファンヒーターとは違う「輻射熱」にあります。本体から輻射された遠赤外線の熱が、周囲にある壁・柱・家具に熱が直接届きそれらを暖めます。周囲の色々な物が暖められ、そこからの熱がさらにお部屋の空気を暖めます。

こちらは2階リビングに設置した事例です。メーカーはスウェーデンのコンツーラ社製。熱効率を高めた独自の燃焼方式や、本体表面温度を低く押さえる二重構造など、機能性・安全性にも配慮されています。どっしりした薪ストーブも雰囲気がありますが、写真のような細身のモダンなお洒落なタイプもいいですね。コンツーラ

こちらも2階リビングに設置した薪ストーブ。メーカーは、アメリカのバーモントキャスティング社製のイントレピッドⅡ。伝統的な美しいデザインに加え、両サイドに施されたシェルと格子柄のレリーフが特長で、これはデザイン的な美しさとともに、熱を放出する表面積をアップさせるためのものです。バーモントキャスティングのイントレピッドⅡ
最近では、一見すると薪ストーブのような外観ですが、お手入れが楽な、電気暖炉やガス暖炉も各メーカーから出ています。それらについてはまたの機会にご紹介したいと思います。