断熱の歴史は、省エネの歴史

「晴海ヶ丘」で建築中のM様邸の現場です。硬質ウレタンフォームを水を使って現場で発泡させ、隅々まで吹付け施工していきます。

今でこそ住宅を建築する上で断熱をするのは当たり前ですが、その歴史と意外と浅く、公庫融資で断熱が義務づけられたのは1989年です。(北海道ではもっと前から防寒住宅の公庫融資がありました。)

きっかけは、1973年と1979年のオイルショック。さらに同時期のエアコンの普及や地球温暖化の問題とも重なって「省エネ」意識の広がりとともに住宅の断熱が常識となっていきました。硬質ウレタンフォーム吹付け断熱

正面に見えるのは日本の伝統的な地窓。昔から和室で使われる事が多く、他の窓と組み合わせる事で自然換気を促す窓として、また柔らかい光を招く採光用の窓として使われて来ました。

実はこの地窓、最近、エコの観点から見直されて来ています。高気密高断熱住宅で気密・断熱をしっかりとした上で、省エネ効果をさらに高める為、室内に効率的に風を導く「地窓効果」によって春秋や夏の夜などはエアコンの利用を少しでも押さえてCO2の削減をしようというものです。地窓

こちらは高窓。隣地に建物がある場合、効果的に採光を確保できるのが高窓(ハイサイドライト)です。外からの視線を避けながら、十分な自然光を採り入れることができます。

また、室内からは空が切り取られて見え、気持ちのいい窓を作ることが出来ます。さらに、内外の圧力差(煙突効果)を利用して、室内の熱気を効果的に排出させることにも使えます。高窓

西側は天井までのハイサッシとフィックス窓で大開口を設けました。大開口

写真はエアコンです。天井埋め込み式のため天井を施工する前に設置しています。埋め込み式エアコン