天体観測ドーム付住宅・その4

天体観測ドーム付住宅

 

 

 

 

 

2階リビングから天体観測室へ上がるため「互い違い階段」を設置しました。天体観測ドーム部分だけが屋根の上に飛び出ていますので、下から天体観測室に入ります。建築基準法上の階段として認められるよう、梯子ではなく「互い違い階段」にしています。

天体観測ドーム付住宅 

 

 

天体観測ドームと天体望遠鏡架台の設置までは当社で施工しますが、その後の赤道儀や天体望遠鏡の設置などは施主様が行なわれるため、通常の梯子では重量物を持って昇り降りするのは大変だろうと考えたからです。見た目は急角度ですが、機能的には倍の長さで上がるのと同じになり、スペースをとらずに昇りやすさと降りやすさを実現しています。

天体観測ドーム付住宅

 

 

 

 

 

 

 

今回ご紹介している事例では、階下にパソコン等の観測機材を設置しオペレーションできる書斎スペースを設けていますので、観測自体は天体観測ドームの階下で行なわれます。つまり建築基準法的にこの天体観測ドームは屋上の物置という用途の位置づけです。寸法的にはもっと急な角度の梯子に近い階段でも法的には可能でした。

 

 

 

天体観測の仕方によっては階段も変わってきます。たとえば眼視観測(肉眼で天体望遠鏡を覗く)や、天体観測室の中に天体望遠鏡以外の観測機材やパソコン等を設置し、天体観測中は常にドーム内にいるようなら、楽に出入りできる傾斜の緩い階段にした方がいいでしょう。そしてこのようなケースでは、建築基準法的に住宅の一部としての位置付けとなります。