天体観測ドーム付住宅・その1

天体観測というと昔から男性の趣味というイメージが強いのですが、最近では天文好きの宙(そら)ガールも話題になっています。ただ自宅の屋上や敷地に天体観測ドームを造ってしまうほどの宙(そら)マニアとなると、やはり男性が多いようですね。天体観測ドーム付住宅

天体観測ドームにもいくつかの形があるようですが、写真のタイプが真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか?丸いお椀をふせたような形で、中央部がドームの丸みに沿ってスライドして開きます。写真は協栄産業さんのマウナケアドーム(当社が施工した天体観測ドームと同タイプ)です。当ブログでは、当社が「晴海ヶ丘」で施工させて頂いた、天体観測ドーム付住宅の事例を何回かに分けてご紹介します。
マウナケアドーム

観測を考えた場合に一番ベストな方法は、天体ドーム・観測室に特化した建物を独立して建てる事かもしれません。しかし敷地の制約や近隣住戸との建ち込み具合、また観測は夜に行なう事などを考えると、今回のお宅のように住宅の一部に天体観測ドームを設置するというのが現実的です。また建築基準法の基本は1の敷地に1つの建築物というのが原則です。天体観測ドーム付住宅

さて天体観測ドームの設置場所についててすが、当初はデッキの上に…というお話もありました。しかしお住まいの使い勝手や住み心地を考慮しながら検討した結果、建物の一番高いところ、つまり屋根の上に設置する事になりました。「晴海ヶ丘」は別荘地なので、一般の住宅地のように隣家との間隔が詰まっておらず、夜間も市街地のように明るくありません。それでもタウン内の街灯やいくつかの明りの影響をできるだけ避けるため、屋根の上に天体観測ドームを設置しました。当然、視界も良好です。天体観測ドーム付住宅