M様邸基礎工事

「晴海ヶ丘」で建築中のM様邸の基礎工事の模様をお届けします。基礎立ち上がり部分の型枠にコンクリートを打設後、十分な初期養生期間を置いて型枠の解体にかかります。初期養生というのは、コンクリート打設からある程度の強度が出るまでの間行う養生を意味しています。

コンクリートの硬化・強度には温度と水分が大きく影響します。意外に思われるかも知れませんが、コンクリートが硬化するためには水分が必要です。セメント中に含まれる化学物質と水とが化学反応を起こした結果、セメント粒子間を相互に硬く結合する物質が生成されて固まるからです。そのため乾燥しないように湿潤状態を保っておく必要があり、散水したり蒸発を防ぐために覆いをかけたりします。

またコンクリートは温度が高いと反応が早まり急速に硬化しますが、内部と外部で温度差が生じるとひび割れが発生します。初期の強度は高く出るのですが、長期的な強度はゆっくり反応した方が高くなりますので、急激に反応しないように夏場は直射日光が当たらないように覆いをしたり散水により温度を下げたりします。

さて型枠を解体すると基礎の埋め戻し作業です。30センチ程度ごとに転圧機で充分に締め固めながら、設計レベルまで埋め戻していきます。