地盤調査
「晴海ヶ丘」での地盤調査の準備の風景です。敷地の草刈りを行ないます。
その後、敷地内の測定ポイントを軽く掘削します。残っている木の切り株等、試験の妨げになるものを除去します。 原則として1宅地で5箇所以上の測定を行います。各測定ポイント間の試験結果に著しい差異があった場合には、追加測定を行います。 写真はスウェーデン式サウンディング試験の風景です。
トラックに積まれているキャタピラーのついた青い機械が地盤調査のマシンです。元々はスウェーデンの国鉄が採用して広く普及し日本でも導入され、今では戸建住宅の地盤調査のほとんどがこの方式を採用しています。より深いところまで調査を行ないたい場合は、ボーリング調査を実施します。
スウェーデン式サウンディング試験は、ハンドルの付いた鉄の棒の先端に円錐形のスクリューを取り付け、重り(10kg・2枚、25kg・3枚)を1枚ずつのせていき、鉄の棒の沈み具合を観察記録します。すべての重りをのせても沈まない場合は、ハンドルを回転させ25cm貫入させるのにハンドルを何回転させたかを記録します。 規定の深度までの貫入が記録できた時点で測定終了です。鉄の棒を引抜き、開いた穴にメジャーを入れて、地下水位を調べます。地上から何mのところまでが濡れているかで判断します。
スウェーデン式サウンディング試験の「サウンディング」とはぐるぐる回転させる棒に伝わってくる音のことです。たとえばシャラシャラは細かな砂、ジャリジャリはやや大きめの砂、小さい石などはガリガリと激しい音が響いてきます。
地盤の強さは、この試験結果だけでなく、調査地周辺の地形や水路、隣地との高低差などの観察結果、周辺の既存資料も参考にします。ロータスカンパニーでは「晴海ヶ丘」で数多くの建物の地盤調査・設計施工を行なっているため、過去に蓄積されたデータを活用して、各敷地の設計プランに活かしています。