日本最古、園部の生身天満宮

「のぞみ坂」から約16km、お車で20分ほどの位置に日本最古の天満宮があります。延喜元年(901年)、菅原道真公は藤原時平らの策略により、太宰権師(長官)として太宰府へ左遷を命ぜられます。このとき、家臣の武部源蔵が生祠(いきほこら)を建てて菅原公をまつりました。生前に菅原公をまつった事で、生身天満宮と呼ばれており、全国の数ある天満宮の中で最も古い天満宮です。

毎年6月30日に京都の多くの神社では、夏越祓(なごしのはらえ)という除災行事が行なわれ、茅(ち)の輪くぐりが行われます。園部の生身天満宮でも同様に行なわれました。

茅の輪をくぐる事によって、半年間の汚れを祓い清めて無病息災を祈願する行事です。神主さんを先頭に参列者は、作法に従って茅の輪をくぐります。境内には合格祈願の絵馬がたくさんかけられていました。 やはり学問の神様ならではの光景です。

8月1日には「弁天祭」が開催されます。生身天満宮の境内には厳島神社もあり、ご祭神は狭依姫命(さよりひめのみこと)と言い、土地の守り神として845年に創建されました。生身天満宮創建が901年ですから、それよりも以前に祀られていた事になります。地元ではこの厳島神社に女の子がお詣りすると美人になるパワースポットとして有名だとか。当日は夜店も出て賑わいます。

●「生身天満宮」0771-62-0535
南丹市園部町美園町1-67