K様邸外壁下地、施工完了。
「晴海ヶ丘」K様邸の工事風景です。構造用合板の耐力壁が張られています。この構造用合板の施工は、 筋交いなどの施工に比べ、技術的なことはあまり要求されないため現場まかせにしている建築会社が多いのではないでしょうか。
しかし、安定した剛性やその耐力は釘を伝達して発揮されます。つまり釘の施工方法が大事なのです。基本的にはN50やCN50の釘を150mmピッチで打ち込みます。N50より細い造作用の釘を使用したり、150mmよりも粗いピッチではその耐力が発揮できません。また釘打ち機の調整が強すぎ、釘頭がめり込みすぎているのもよくありません。
K様邸は平屋ですが、小屋裏にロフトを設けるため通常より軒高が高くなっています。このため耐力壁の縦ピッチが長く、通常の筋交いを用いた耐力壁は有効ではないため、面材耐力壁(合板張り)を採用しています。
破風板(はふいた)の施工です。「破風」とは切妻造や入母屋造の造形の事で、妻側の垂直な面に風が当たると左右に分かれることが語源のようです。「破風板」とは妻部分の屋根の端に山形に付いている板の事です。破風板は垂木・母屋・桁などの先端部分を隠し、風雨や紫外線による劣化を防ぎ、防火の役割も果たしています。昔は木材の板でしたが、最近では類焼を防ぐため、サイディングのような硬質セメント板などの防火破風が多くなりました。