『アマルフィ海岸の建物たち』

昨年、休暇を頂きイタリアに行ってきました。

いくつかの都市をまわったうちのひとつ、アマルフィの街並みについて

少しご紹介してみます。

織田裕二さん主演の映画『アマルフィ』のおかげで

今では日本人観光客もわんさか訪れるスポットとなっていますが、

それまでは、日本人観光客にあまり知られていない地域だったそうです。

ナポリからアマルフィへ向かう道は切り立った海岸線がずっと続き

このような岸壁にへばりつく建物がいたるところで見受けられます。

この海岸線には有名人の別荘も多いそうです・・・

車窓からの写真なので見づらくて申し訳ありませんが・・

道路もこんなふうに崖からそそりたつようにアーチ状の壁で支えられています。

なんだか安全面に不安を感じましたが・・・

これはアマルフィ海岸一帯に点在する街の中でもリゾート地として最も有名な

『ポジターノ』という街の風景です。一番向こうにも薄ら街らしきかたまりが

写っていますが(アマルフィはまだまだもっと向こうです)、どの街も

この地形の隆起にへばりつくような雛壇状の街並みで本当に美しかったです。

ホテルからアマルフィの中心部までの道のりは歩いて20分程度だったので

歩きながらゆっくり写真が撮れました。

道沿いの建物を間近で見ると、ほんとに驚きです!

一体どこから建物の基礎でどこまでが岸壁なんだろう・・・

隣家との壁は共有の長屋みたいな造りなのだろうか・・?

イタリアには地震はないのだろうか・・

こんなすごい岸壁だからむしろ地震にも強いのだろうか・・などなど。

とても疑問に思いました。

日本の 建築基準法 や 宅造法 都市計画法 やなんかでは

なかなかクリアし難い建築物だと思われますし、日本で建てるなら

安全面をクリアする為にかなり費用がかさむのだろうなぁと想像しました。

改めて旅行写真を見返してみると、スポット、スポットの

(人物入りの!)写真しかなく、なんとアマルフィの全景写真が

ありませんでした(反省・・)。

旅行会社のパンフレットから拝借し、ご紹介。

本当に絵画のように美しい街です。

<パンフレットより>

街の中心部はといいますと、ところどころに広場があり、あとはひたすら

細い坂と階段です。

晴海ケ丘も自然の隆起した地形を生かした小高い丘になっており、

敷地の高低差も場所によりかなりのものです。

設計する上では簡単ではありませんが、将来どんどん建物が増えても

ヒナ壇状の美しい街並みに育ててゆきたいなぁ・・と思います。