投入堂
- 2009年9月1日
- 【カテゴリー】 アイデア・発見
鳥取県の三徳山三佛寺の投入堂に行ってきました。
投入堂は西暦706年に、役行者という高僧が法力で投げ入れたとされるお堂です。
実際は岩場に数多くの足場の跡が残っており、当時の宮大工がその場で建てたものです。
今まで改修をする事もたびたびあったと思うのですが、建築されてから1303年をへても、
この過酷な環境の中、なお威風堂々たる趣で建立しています。
木造建築はかくも強くしっかりしています。
さらに、風雨にさらされる環境ながら自然の地形を味方に付け設計されているのは見事です。
お堂までの道のりは厳しく、両手両足を使い上がらないとたどりつけませんでした、
建設する時は建築材料が木材なので比較的軽く、人力でも上がったのでしょうが。
木材は軽い上にねばり強く吸湿もし、日本の風土には大変通じた材料だとあらためて感じた次第です。
現在の住宅は木材の良い所を生かし、新建材と設備で整備され、誰にでも住める快適なものに仕上がっています。
昔ながらの良い所は残し、現代のテクノロジーは駆使するような住宅を目指したいものです。