ギャラリー「土座」(つちざ)
- 2013年3月8日
- 【カテゴリー】 アイデア・発見
ロータスカンパニーが分譲中の「晴海ヶ丘」から約お車で約10分余り(7.5km)、津井の瓦メーカー・大栄窯業さんの工場2階にある素敵なギャラリー「土座」のご紹介です。以前「晴海ヶ丘」のオーナー様向け会報紙の取材でお伺いさせて頂いた時の写真です。
かまくらのようなドームや土壁など、左官仕上げは“左官クリエーター”として国内外で活躍されている久住有生さん(お父様はカリスマ左官として有名な久住章氏)の手によるものだそうです。職人の技が魅せるアート空間といった趣です。
上の写真の、左手(窓際)に見える天板が鏡面のようなカウンター。実は漆喰磨きで仕上げているのだそうです。子供の頃に泥団子を作った事がある方はわかると思いますが、泥と水を混ぜて、団子状に丸めたものに、乾いた細かい土を何べんも付けて層を作りながら手のひらでなでていくと、やがてツルツルになって、泥とは思えない光沢が出てきます。原理はそれと同じらしいです。
カウンターの右側に数本の角柱が写っていますが、これは型枠に土を入れ突き固めて作った版築(はんちく)柱です。版築は非常に頑丈で、土壁や建築の基礎部分を堅固にするために古代から用いられきた工法で、中国では長城などに、日本では家屋の壁や城郭の土塁などの建設に使われてきました。店内では版築柱の上に瓦の作品が展示されています。
上の写真は瓦の丸タイル「円坐(まる・ざ)」という商品です。
「土座」を主宰する同社専務の道上さんによると「瓦は四角くて屋根に乗せるものという既成の枠を飛び越えて、丸くて床に敷く瓦があってもいいじゃないか…」という発想から生まれたそうです。「グッドデザインひょうご」に選ばれています。大小6種類を組みあわせて自由にレイアウトでき、上薬を変えれば色も自在です。瓦を座面に使ったイスは、瓦のアールがなんとも美しく、まるで人間工学に基づいて設計されたかような座り心地の良さでした。
店内には「晴海ヶ丘」での別荘建築でも応用できそうな仕上げや素材のアイデアが満載でした。また瓦コースター作りや、箸置き作りも、それぞれ2,000円(税・送料別)で体験できます。「晴海ヶ丘」へご来場の際は、立ち寄ってみてはいかがでしょう。
●ギャラリー土座のホームページ http://www.daieibrand.com/tsuchiza/
●「晴海ヶ丘」のホームページ http://harumigaoka.com/