M様邸、上棟!!
「晴海ヶ丘」にて建築中のM様邸の上棟が完了しました。
昔は施主やその家族、棟梁や関係者が集まり上棟式を行なうのが一般的でしたが、最近は簡略化される事も多くなってきました。上棟式とは建物の守護神と匠の神を祀って、棟上げまで工事が終了したことに感謝し、無事、建物が完成することを祈願する儀式です。魔よけのための幣束(へいそく)を鬼門に向けて立て、四隅の柱に酒や塩、米などをまき天地四方の神を拝みます。地域によってはお餅やお金(硬貨)をまくところもあります。 そして棟札に上棟年月日、建築主などを書き、棟梁が一番高い棟木に取り付けるのが習わしです。
建築に関する儀式は、平安時代初期から行なわれ、中世に盛んとなり、地鎮祭、居礎(いしずえ)、事始め、手斧始め(ちょうなはじめ)、立柱、上棟、軒づけ、棟つつみ等、建物が竣工するまでに様々な儀式がありましたが、江戸時代には上棟式だけとなり現在に至っています。
最近では工法によって上棟そのものの概念も変わってきました。鉄骨造では鉄骨工事が完了したとき、鉄筋コンクリート造では躯体コンクリートの打ち込みが終了した時が上棟となります。時代の変化とともに上棟式も変わりつつあります。
さてM様邸は、上棟の翌日には垂木(たるき)の施工も完了し、来年春の竣工に向けて工事が進んでいます。また工事の進捗状況を当ブログでご報告させて頂きます。